爪弾く三味線、小唄流れる緑陰亭
暖かな日差しに誘われて森の散策に。
冬の森は耳で楽しめるのだそう。足下に敷き詰められた落ち葉、カサカサ、コソコソ。地面の柔らかさを感じる落ち葉踏みは靴の底から大地の優しさが伝わるよう。
風に吹かれてさざめく森の木々。さらさら、さわさわ。…>続きを読む
2020.01.15
和風オーベルジュで過ごす年初め
城ヶ崎は風もなく温かな2020年のお正月。豊かな時の流れに感謝しつつ迎えた新年。今年もどうぞよろしくお願いしますと感謝の意を込めて、陽が射し仕込んできた森を眺める。
クラブハウスでの遅めの朝食は「おせち」
元旦から3日までのみの特別料理として朝…>続きを読む
2020.01.06
穏やかな小春空、森はかえで紅葉の五衣。
寒暖の差が激しい天城に比べて
海岸に近い城ヶ崎の秋は、ゆっくりとした足どり。
錦繍のように染める紅葉も情熱的で美しいけれど
刈安色の石蕗が出むかえる常宿はホッとこころが和む
敷地内の四つの宿泊棟より今日のお部屋は日本の色棟を…>続きを読む
2019.11.29
城ヶ崎の森に降りてきた妖精?赤いうさぎの物語
「伊豆高原の森にもいる
うさぎたちは
わたしたちの魂のかけらだと
思っていただけますか」
というくだりから始まっている花吹雪のオリジナルファンタジア。倶楽部ハウスの壁に不思議なうさぎの絵と散文詩が掲示されているけれど、いったい何だろう。…>続きを読む
2019.10.17
草露白、離れ宿。走り、旬、名残り。
蝉の鳴き声も終盤にむかい、いつの夜からか虫の音が涼やかな風とともに聞こえるころ。まだまだ、昼の太陽は力強く照りつけるものの、いわし雲の夕焼けにホッとする。今年の酷暑もなんとか乗り切ったけれど、寒暖差のある季節の変わり目には、静かに心身を癒したい。森…>続きを読む
2019.09.18
着るほどに馴染む和の装い、作務衣
普段の生活で作務衣を着ることはないけれど、宿で過ごすにはとても都合がいい。旅館やホテルには部屋着や寝巻きとして浴衣やナイトガウンを用意しているところもあるけれど、部屋着で部屋の外へはなかなか出られないもの。浴衣もいいけれど、襟元や裾がはだけてしまい…>続きを読む
2019.08.13
和ハーブ、黒文字の香りはココロの奥底へアクセス
高級な楊枝として知られる黒文字。茶事の主菓子に添えられて、菓子切りや強肴の取り箸などに用いられる。茶道のお稽古を嗜む人には身近かなもの。樹皮を一部残して枝を角形に削って先を尖らせた大ぶりの楊子は流儀や菓子器によって寸法や使い方が異なるそう。爪楊子と…>続きを読む
2019.07.23
翠雨ふる別荘宿で雨やどり
梅雨の長雨と言うけれど、雨の降る様を表す言葉のなんと多いことか。
しとしと
ぽつぽつ
ザアザア
しょぼしょぼ
パラパラ
短い言葉で表現するその様を容易に想像できる。雨の降る様だけでなく、雨の呼び名は400余もあるのだとか。
春に降…>続きを読む
2019.06.18
森林浴と潮風浴が同時に。セラピーロード 「森と海の散歩道」
10連休と長かった今年のゴールデンウィークも終わり、賑わっていた伊豆東海岸も落ち着きを取り戻しているよう。寒暖の差が激しい日々が続いて5月になっても肌寒かったり、梅雨のように雨が続いたり。立夏を過ぎたこの数日、やっと20度を越す晴れやかで心地よい風の吹…>続きを読む
2019.05.14
和ハーブ、ヤブニッケイが秘めるパワー
「ハーブ」と聞くとミントやローズマリーなどの西洋ハーブを思い、ハーブティやお料理に使うスパイスとしてのイメージがする。日本の伝統的な自然療法として取り入れられてきた身近にある植物、和ハーブも西洋ハーブと同様に、その香りや薬効が生活の中に溶け込んでい…>続きを読む
2019.04.12
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