和風オーベルジュ、花吹雪は朝食もテンションがあがる。 一手間加えられたお料理、充実した和食の献立は非日常感を感じる。ふだんは朝食を取らない人でさえ、ご飯をおかわりしてしまう。
日常の朝食を摂る習慣は若い人ほど減少していると聞く。確かに時間がなかったり、面倒だったりして、コーヒーだけなどと簡単に済ませることも多い。だからこそ、ゆったりと過ごす旅の食事は「朝食はいつもと違う素敵な朝を」と、期待が高まるというもの。
朝食は、御殿場こしひかりの炊き立てご飯と地元の伊東の干物2種「伊豆干物膳」または、御殿場こしひかりの玄米粥と9種類の小さな副菜「玄米粥膳」あるいは洋食「バテレン」から選べる。今日はオシの和食膳2種をご紹介したい。
まずは、温かい手作り天然ジュースでエネルギーチャージ。季節によって自家農園の果物で総料理長が仕込む。
この日は柚子と橙のジュース。優しい甘味と程よい酸味が身体を起こしてくれる。
伊豆に来たのだから、朝食は旨い地場の干物、炊き立てご飯に味噌汁。日本人の朝食の王道とも言えよう。小ぶりの金目鯛と鯵の干物が一枚ずつ。見るからに豪華だ。
カリカリにやけた皮も香ばしく、ふっくらした身の程よい塩気と旨み。これがご飯とこの上なく合うのだ。汁は赤だし。濃いめに引いた出汁はコクがある。
朝から重いメニューは苦手という方、ヘルシー嗜好方に根強い人気の玄米粥の朝食。
老廃物をデトックスしてくれる玄米粥は、疲れた内臓も優しくリセットできそう。
コトコト温めて、ふうふう言いながらいただく小豆玄米粥には、地元深海の塩をトッピングするのがおすすめ。玄米の甘味と香ばしさが噛むほどに口に広がる。
鳥の囀り、森の中、豊かな自然に囲まれた中で摂る朝食の豊かさ。
朝食は8時からと9時からが選べるので、メニューとともに前日の夕食時に予約しておく。
ちなみに洋食「バテレン」は今のところオムレツが中心。連泊の方などに。