暮らすように旅する、連泊の醍醐味

チェックインから翌朝のチェックアウトまで、あるようで時間がないものだ。連泊の醍醐味の一番は移動の慌ただしさから解放されることではないか。



荷物をおいたまま、中1日あると過ごし方がグッと変わる。あえて連泊して気に入った土地に馴染んでいくのも旅の楽しみ方のひとつ。そこでしか味わえない体験をすることで忘れられない思い出となっていく。


城ヶ崎周辺は絶壁が遊歩道に整備されていて、城ヶ崎ピクニカルコースや城ヶ崎自然研究路など自分のレベルに合わせてハイキングを楽しめる。スニーカーで豊かな地形を踏みしめながら、絶景を楽しみながら、うっすら汗をかくのも時間にゆとりが持てる旅ならでは。



伊豆高原には博物館や美術館が点在している。アーティスティックな1日はどうだろう。ティディベアミュージアム、アンティークジュエリーミュージアム、ちょっと足を伸ばしてニューヨークランプミュージアムや高橋京子花の絵美術館もオススメ。ひとつひとつの美術品に思いを巡らせながら鑑賞してみては。


アンティークジュエリーミュージアム
https://www.antique-museum.com/guidance/


ニューヨークランプミュージアム
https://nylfmuseum.com/exhibition/


高橋京子花の絵美術館
http://www.xn--u9j623ublby5edrjyj1a.jp/information.HTM


アートに親しむ工房めぐりは作家気分で体験したい。ひとりで夢中になるもよし、誰かと一緒に作品作りもよし。手織りのコースターやタペストリー作り、陶芸、作家の作品も目の保養。



アトリエkai
https://itospa.com/spot/detail_54234.html


陶芸体験工房えんのかま
https://itospa.com/spot/detail_50004.html


アトリエロッキー万華鏡館
https://itospa.com/spot/detail_54268.html


カフェめぐりやベーカリーめぐりもできそう。滞在時間が長くなれば、宿の主人やスタッフとの会話も増える。まるで昔からの知人であったかのように気持ちの温かさが増していく。地元に暮らす人からのオススメを気軽に聞けるのも滞在型だからなのかも知れない。



出かけずに、ただゆっくりする




お風呂巡りも堪能したい。一晩ではなかなか周りきれない7つの貸切り風呂も、翌朝も昼間もゆっくり過ごせると思うとひとつひとつ味わいながら全制覇できるのでは。 早朝の露天ももちろんいい。朝食後、もう一度お気に入りの湯船に浸かる贅沢。湯治気分で何度も出たり入ったり。部屋着で昼までテラスで読書もよし。




昼の風呂上がりには、茶店でいただく涼。気になりつつも滞在中には満喫できないことの多い甘味。雲上亭や緑陰亭でスイーツやお酒を楽しむのもゆとり旅。


連泊の献立バリエーションに舌つづみ

料理長の腕が見せどころ。連泊のお客様には普段季節の献立にはないメニューが登場すると言う。伊東港で揚がる地魚と天城の山菜、長野の契約農家で採れた高原野菜が豊かに彩る。



さざえの壺焼き花吹雪風



金目の胡麻茶漬け



遠くから幼馴染が訪ねて来てくれたかのように迎えてくれる宿。「ただいま」と言って再び戻ってくる感覚。こころも身体もバランスを取り戻したかのように生き返る気分。心ゆくまで満喫できる連泊のゆとり旅が近ごろ魅力のようだ。